「猫伝染性腹膜炎(FIP)」とは
どちらのタイプでも元気がない、食欲の低下、発熱、体重減少は見られます。
これらが持続的に起こる時には、猫伝染性腹膜炎(FIP)を疑う必要があります。
ウェットタイプ
胸膜や腹膜などの内臓を覆う膜に炎症が起きる「胸膜炎」や「腹膜炎」と、血管炎を特徴とする。これによって腹水が貯留します。腹水の貯留により、呼吸がしにくく苦しくなることがあります。ウェットタイプは進行が速く、診断後2週間〜1ヶ月程度で亡くなることもあります。
ドライタイプ
いろいろな臓器に肉芽腫を作るのが特徴。初期の段階ではなかなか診断がつきにくい。
眼にぶどう膜炎を引き起こすことがあり、虹彩の色を変化させることがあるので、眼の色が変わった時には注意が必要です。
脳に炎症が起こると、神経症状を生じさせることもあります。
「猫伝染性腹膜炎(FIP)」の原因は?
「猫伝染性腹膜炎ウイルス」というウイルスが原因で発症します。
「猫腸コロナウイルス」が変異を起こして強毒化し、結果として「猫伝染性腹膜炎(FIP)」を発症します。
猫腸コロナウイルスは日本の猫の多くが持っているウイルスで、猫に下痢を起こすことがあるものの、病原性は低いウイルスです。
猫腸コロナウイルスから猫伝染性ウイルスに変異する原因の一つには、ストレスが考えられています。
※人間のコロナウイルスとは違うウイルスです。
「猫腸コロナウイルス」は、同じ「コロナ」でも「新型コロナウイルス」とは別物です。
ブログランキング ポチっと応援よろしくお願いします。